なんていう本のタイトルなんだ。
老後のためにお金を貯めろじゃなくて?
とういうのも、多くの人が金を使いきれんまま死んどるんや。
この金を生前に何かに使えば良かったものの、そうなってないっちゅーことやな。
どうすれば幸せになるためにお金を使えばええんかがよくわかる本やで。
それでは解説していこか。
【今回の記事の結論】
- 今しかできないことに経験にお金を使え
- お金を増やすゲームから抜け出し、人生の満足度を高める
- 老後には意外とお金がかからない
あなたは本書をご存じですか?
ダイヤモンド社から出版された
【DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール】ビル・パーキンス氏著
帯にでかでかとゼロで死ね。って記載があります。
本書を一言で説明すると『死ぬときはお金をゼロにしろ』ということです。
【著者の紹介】
アメリカの方で資産1億2,000万ドル超のヘッジファンドマネージャーでありながら、ハリウッド映画のプロデューサー等、様々な分野で活躍されている方です。
著者の資産はなんと136億8千万円(1ドル114円で換算)。
いや、あんたがゼロで死ねんやろっていうツッコミは置いといて、老後ばかり心配してお金を使うのを我慢している人はぜひ最後までご覧ください。
【本書をオススメしたい人】
- 老後のために今を我慢している人
- お金を貯めこんでばかりいる人
- 人生を幸せにするためにお金を使いたい人
目次
多くの人がお金を使いきれずに死んでいる
老後でも収入と支出はそんなに変わらんっちゅーことや。
それってもったいなくない?っちゅーのが筆者の考えや。
本来、そんなに働かなくてもええのにも関わらず、ずっと金のために働いてどないすんの?ってな。
歳をとると若い時より意欲は減るし、旅行も限られるし、行動も減るもんや。
体力が低下するからな。
お前の祖父母もそんな感じやなかったか?
旅行に行っても国内旅行くらいだっだよ。
著者は多くの人は老後のために、今を我慢してお金を貯めているけど、使い切らずに死んでいることが、もったいないのでは?と問いかけています。
【もったいない行動】
- 老後を心配して貯めこむけど、使わずに死ぬ
- 貯めこむために、今の経験にお金を使っていない
- もっと早くリタイアできるのに、我慢して仕事をしている
とは言え、やっぱり老後のお金が足りるのかは心配です。
そこで本書には、老後にどれくらい資産が必要かの計算式まで記載されています。
老後に必要な資産『毎年の生活費×残りの年数×70%』
ただ、本書を読んだ私は老後のために貯蓄をしています。
言うことはわかりますけど、やっぱり不安ですよね。
そんな私たちに著者はこう言います。
- 今しかできないことに、惜しみなく金を使え
- 「富」を最大化するのではなく、「人生」を最大化しろ
- 資産は45~60歳には取り崩し始めろ
これを聞いてどう思いますか?
「いやいや、こいつぶっ飛んでるな」って思いますよね。
「お金は使いたいけど、惜しみなくは使えねー」だろうと、
45歳くらいで資産そんなに増えてねーよと、
庶民ななめんなよと、
こう思うのは私だけでしょうか?
そこで筆者はこう言います。
- 老後でも収入と支出は概ね同じ金額
- 資産が少ない人でも老後資金をほとんど使わずに死ぬ
- 3分の1の人はむしろ資産を増やしている
いやいやマジかよと、
老後全然心配ないじゃんと、
老後2,000万円問題は何だったのかと、
じゃあ、今からパーッと行きますかと思ってしまいますね。
とは言え、老後は心配でしょうから、具体的にどうすべきかを以下で解説して行きましょう。
【関連記事】
『いまさら聞けない老後2,000万円問題ーー銀行員が内容と老後対策を解説【これをすれば老後は安泰】』
今しかできないことに、惜しみなく金を使え
若い時は体力を使う海外旅行はできるが、歳をとると難しくなるからな。
自分にとって、今しかできない大切なことにどんどん金を使おうっちゅー考えや。
時間は有限なんや。
今を大事にして、そこに惜しみなく金を使うんが大切やで。
まずは、『今しかできないことに、惜しみなくお金を使え』です。
今という時間は永遠に戻ってきません。
にもかかわらず、多くの人が取っている行動はこんな行動です。
- 今を我慢して老後にお金を回す
- 仕事を最優先にする
- 今しかできないことをお金を理由に諦める
本書から引用すると、
人は誰もが必ず死ぬ。
だからこそ、限られた時間のなかで最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。
私もあなたもいずれ必ず死にます。
にもかかわらず、命がずっと続くかのように行動し、時間を浪費していませんか。
【関連記事】
20歳の100万円の価値と70歳の100万円の価値は違います。
20歳の内に、100万円で何かを経験すれば、その後の人生60年以上に影響をしますが、70歳だと後10年程度の影響です。
歳をとれば欲求が減り、できないことが増えてきます。
今、自分が大事だと思うことに惜しみなくお金を使っていきましょう。
ただ、勘違いしてはいけないのは、だからと言って、「老後が困るほど使え」ではないということ。
大切なのはバランスです。
- 将来のために、今を犠牲にしてとにかく貯める
- 将来を考えずに、今を楽しむ
この両方ともダメということです。
事実をしっかり把握したうえで、将来を過度に心配せずに、今もしっかり楽しむためにお金を使いましょうということが著者の伝えたいことです。
ここを勘違いして、イソップ童話の「アリとキリギリス」のキリギリスにならないようにしましょう。
「富」の最大化から「人生」の最大化へ
どういう意味?
ただ、人生の目的は金を増やすことじゃないはずや。
みんな幸せになりたいんとちゃうか?
でも、お金を増やすことが幸せにつながるんじゃないの?
せやけど、金が多い方が幸せかというとそうではないで。
じゃあ、何が幸せにするわけ?
その人の魅力は、どんな経験をしてきたかで決まるで。
多くの人が、人生はお金を増やすことが最も大事なことのように、せっせと貯蓄しています。
そして、いつの間にか人生の目的が、幸せになることからお金を増やすことに変わっていきます。
そうじゃないだろうというのが、著者の意見です。
本書を引用すると、
金は、人生を楽しむというもっとも重要な目標の達成に役立つ一方で、金を増やすことを最優先にしてしまうと、その目標達成は難しくなる
お金は確かに必要です。
ただ、お金を増やすことが人生の目的置き換わっていないでしょうか。
人生はお金を積み上げていく競争ではありません。
では、どうすればお金の最大化から人生の最大化にすることができるのでしょうか?
それは経験にお金を使うことです。
ただ、注意したいのは「もの」では幸せになれないということ。
【一時的な幸せしか得れないもの】
- ブランド用品
- 時計
- 車
そこで私のオススメは旅行です。
子どもが素直についてきてくれるうちに、旅行に行って思い出をつくる。
経験は増え、人生が豊かになりますよ。
資産は45~60歳には取り崩し始めろ
僕は30代前半だけど、45歳ではたいして貯蓄できていないと思うよ。
子どもの教育費だってあるし。
人によっては、そら違うわな。
ただ、いずれにしても早いよな。
そんな時期から取り崩すなんて言っとるやつ、おらんかったで。
人生100年時代って言われているのに、60歳から取り崩したとしても、後40年もあるよ。
そんなに早くから取り崩したら、死ぬ前にお金がなくなってしまうよ。
と言うことは、どこから自らの意思で取り崩す時期を設けんと、いつまで経っても資産が減るタイミングはこんっちゅーことや。
それがわからないと、いつから取り崩すなんてわからないよね。
平均寿命を参考にするとかでな。
生活習慣等を入力することで、余命がわかるサイトもあるで。
男なら90歳くらいで見たらええんとちゃうか。
45~60歳で資産を取り崩し始めると聞いて、どう思いますか?
私は早いなと感じました。
おいおい、ビル・パーキンスさん、今は人生100年時代ですよと、
そんなに早くから取り崩すと、死ぬ前にお金尽きちゃうよと、
こう感じたのは私だけでしょうか?
私は流石にそんなに早くから取り崩す勇気はないなと思いました。
【早く取り崩して不安なこと】
- いつまで生きるかわからない
- 想定より長生きするかもしれない
- 病気等で想定よりお金がかかるかもしれない
そこで不安を解消する方法として
- 最大限生きると想定する
- 自分の生活習慣等から後何年生きるか計算する
後何年生きるかの計算は、検索すればいくつかのサイトが出てきます。
私は白澤卓二先生のサイトでしてみたところ『84歳』でした。
私も本書を読んで、高齢のお客様がこう言っていたのを思い出しました。
「お金が減らないのよね」
これを聞いた時は、
- なんてうらやましいんだ。
- お金持ちは違うな
こう思っていました。
ただ、そのお客様が特別ではなく、多くの人がお金が減らないと思っているということです。
お金は墓場に持って行けませんからね。
銀行員が考えるアクションプラン
本書を読んで、私は『ゼロで死ぬ』という方法を目指しません。
心配性の私には、資産が枯渇しそうになることは恐らく耐えれないと思います。
とは言え、ひたすら老後のために貯めるのでなく、必要額が貯まれば仕事もやめようと思っています。
【アクションプラン】
- 仕事をやめる時期を早める
- 子どもに残したい資産は生前に渡す
- 4%ルールで取り崩す
仕事をやめる時期を早める
以前は働けるところまで、がっつり働こうと考えていました。
その考えを以下のように変更することにしました。
- 老後に必要な資金を決め、到達した時点で退職
- 副業を育てることで、仕事をやめる時期を早める
- 生活防衛資金以外は、全て株式で運用する
私が老後に必要だと考える金額は5,000万円。いわゆる準富裕層です。
老後2,000万円問題からすれば、かなり多い金額となります。
ただ、心配性の私は安心のために、ここを目指しています。
【運用で注意したいこと】
『【夢を見すぎの人は要注意】投資でサラリーマンFIREは無理?その方法はむしろ不幸せに!』
子どもに残したい資産は生前に渡す
基本的な考えとしては、子どもにお金を遺すことは考えていません。
【遺したくない理由】
- 稼ごうとする意欲をそぐ
- 生きる力を弱くする
- 考える力の減少
子どもにはお金を遺すのではなく、上げたい金額は生前に渡したいと思っています。
受け取るほうも、早い時期の方がいいですからね。
子どもには魚より、魚の釣り方を教えてたいですね。
4%ルールで取り崩す
4%ルールはご存じですか?
これは株式と債券で運用し、毎年資産の4%を取り崩した場合、資産を維持したまま生活できるというもの。
この4%ルールを元に、資産5,000万円で計算すると、年間取り崩せる資産は200万円です。
年間200万円では、生活に心もとないので、残りは副業にて稼ぐ方法です。
個人的には、老後の収入と支出がほぼ同額が理想的ですね。
私には、その方法がストレスがなく人生楽しめそうです。
まとめ
【今回の記事の結論】
- 今しかできないことに経験にお金を使え
- お金を増やすゲームから抜け出し、人生の満足度を高める
- 老後には意外とお金がかからない
【銀行員のアクションプラン】
- 仕事をやめる時期を早める
- 子どもに残したい資産は生前に渡す
- 4%ルールで取り崩す
人生はお金を増やすゲームではありません。
今できることは今して、笑って死にたいですね。
以上です。
ありがとうございました。
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