【今回の記事の結論】
- 保険は起こったら生活が破綻するものだけに加入する
- 我が家で加入している保険は『生命』『火災』『自動車』の3つ
- 大切なことは、保険が必要にならないように日々健康的な生活を心掛けること
小金持ちになるためには、平均より少し少ない支出にする必要があります。
【まだ見てない人はこちらから】
『【小金持ちになる第一歩】平均よりも少し少ない支出にするためには何をすべき?』
少し少ない支出にする際に、まずすべきは大きな固定費の削減。
大きな固定費と言えば、以下のものがあります。
- 住宅
- 車
- 保険←今回はここを解説
- 通信
- 光熱費
多くの人が、不要でありながらむだに大きな金額を掛けているのが保険です。
これは我が家も例外ではありませんでした。
2021年のデータでは、生命保険だけでも平均毎月3万円も掛けとるで。
死んだあとにどんだけ残すつもりやねん。
生命保険以外にも、『火災』『地震』『自動車』『医療』『がん』『学資』『収入保障』『外貨建て終身』『変額』『介護』等、多くの種類があります。
かといって、将来が心配で考えなしにあれもこれも掛けていたら、お金はいくらあっても足りません。
そこで、我が家が解約した保険と残している保険について解説します。
これを実践して、固定費を削減し、小金持ちに近づきましょう!
目次
他の家庭の保険の加入状況
ちなみに、日本人はどれくらい保険に加入しているのでしょうか?
年齢別の生命保険料の支払い状況はこんな感じです。
20代と90歳以上を除き、月平均2万円~3万円以上も生命保険代に支払っています。
月2千円しか払っていない私としては、「死んだ後にどれだけ残すねん!」と驚きしかありません。
次は個人年金保険です。
これは簡単に言うと、自分年金です。
そーいえば、ベストセラーの『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』に個人年金のトンチン年金が紹介されていました。
【本書を読んでいない人はこちらから】
『【ゼロで死ね】幸せになるためのお金の使い方ーー貯めればかりではあなたは損をする』
長生きに備える選択肢の一つではありますね。
生命保険よりも加入率は圧倒的に低い(平均で約4人に1人が加入)ですし、金額もやや少ないですが、それでも年間20万円はかなり大きな金額です。
これ以外にも、以下の保険の加入率(平均)はこんな状況です。
- 医療保険・医療特約の加入率 93.6%
- ガン保険・ガン特約の加入率 66.7%
- 特定疾病保障保険(特約)の加入率 48.4%
- 介護保険・介護特約の加入率 16.7%
他にも、火災保険や地震保険、自動車保険等もあるため、詳細は不明ですが、年間50~60万円は支払っていることが推察されます。
あー、自分は保険払い過ぎと思っていたけど、みんな払っているなら安心だと思うのは危険です。
周りの状況がわかったところで、次は保険の役割について考えていきましょう。
保険の役割
そもそも保険の役割は何でしょう?
保険は、加入した人々が保険料を支払い、万が一のことが起こった人に対して、集めたお金の一部を使用して助けるという相互扶助の仕組みとなっています。
要するに、入る必要がある保険は、確率が低いけど起こったら自分や家族が路頭に迷ってしまうものと限定されるわけです。
この考えで保険を仕分けすると、
必要な保険は3つだけになっちゃいました。
そうなると、月5千円もあれば足りるものです。
社会人になったら、保険に入る人が増えますが、車を持っていないのであれば保険に加入する必要はありません。
私は社会人になって、保険のおばちゃんから言われるがまま加入。
今思えば、本当にむだなお金を使ったなーと、当時の自分のバカさ加減に呆れるものです。
確率が低くないものは、保険で備えるのはNG?
確率が低くないもの(要するにそれなりの確率で発生するもの)は、保険で備えるのはもったいないからです。
上記の図で言えば、右側の保険です(医療保険・がん保険・学資保険等)。
そもそも保険会社を運営するためには、費用(会社の設備・人件費等)がかかります。
費用を含めて、保険会社は儲からないと、存続できません。
となると、確率がそれなりにあるものを保険で対応するには、当たり前ですが保険料がその分高くなります。
100人から集めて、1人に払えば少額でも結構な金額や。
せやけど、100人から集めて50人に払えば、最大でも戻りは支払った金額倍やで。
例えば、加入者100人いて、起こる確率が1%とすると受け取る人は1人です。
となると、保険料を1万円で保険会社の経費がないと仮定した場合、受け取れる金額は100万円となります。
これが起こる確率が50%となると、受け取れる金額はたったの2万円です。
しかも、保険会社が運営するための費用を加味すると、受け取れる金額はほとんどありません。
当たり前ですが、保険会社の費用があるので、保険契約者全体で考えた場合、支払った保険料よりも受け取る金額の方が必ず少なくなります。
ですので、起こる確率が低いもので生活が破綻するもの以外を保険で賄うのは”損”ということです。
保険で得した話
例えば、がん保険に入っていて得したという話はあります。
当然、がんになる人は一定数いるので、得したという人はいるでしょう。
それを損か得かで加入するのはばくちと同じ。
パチンコで勝った人に聞けば当然、
「して良かったよ」と言うでしょう。
これと同じことです。
ですので、その保険に入るかどーかは保険の役割から考えるべきでしょう。
がんになったら治療費はどーするの?
確かにがんになったら、治療費は100万円くらいになるようです。
ただそんながんも恐れることなかれ。
私たちには強い味方がいます。
それは『公的保険』です。
なんたって、日本は国民皆保険ですからね。
ちなみに『高額療養費制度』をご存じでしょうか?
これは簡単に言うと、どんだけ医療費がかかっても、実際の負担額は10万円くらいになるというもの。
わかりやすく図で表すと
高額療養費制度は年齢や所得によっても、自己負担額は変わります。
会社員の平均年収は433万円(2020年)ですので、大体の人が上記のウに該当します。
したがって、がんになって100万円かかったとしても
80,100+(1,000,000-267,000)×1%=87,430円の自己負担となります。
結局、入るかどーかは個人の判断となりますが、こういった公的保険を把握してから判断すべきでしょう。
我が家が解約した保険
我が家で解約した保険を説明する前に、以前に入っていたすべての保険はこんな感じです。
- 収入保障保険(死亡の場合)
- 火災保険(地震保険付)
- 自動車保険(車両保険付)
- 学資保険
- がん保険
- 医療保険
- 生命保険
いやー、我ながら多い………。
ここから、保険の役割や公的保険の内容を踏まえて、残した保険はこの3つだけです。
- 収入保障保険(死亡した場合)
- 火災保険(地震保険は解約)
- 自動車保険(車両保険は解約)
生命保険は収入保障保険とかぶっていたので、保障が少なかった生命保険を解約しました。
それ以外に解約した保険は、もし起こったとしても貯蓄で何とかなると思いました。
では、サクッと解約した保険の理由について話します。
がん保険・医療保険
がん保険や医療保険は、確率がそれほど低くないものです。
なんたって、2人に1人はがんになるって言われていますからね。
この時点で、もし保険に入っていても、たいした保障が受けれないことがわかります。
がん保険の場合、若い人ががんになる可能性はめっちゃ低いので、
- 若い時は保険料は安い
- 歳を取ると保険料は高い
と、なります。
保険に入ってたからといって、がんが治るわけではありません。
契約に沿ったお金が出るだけです。
ですので、なった場合はどれくらい自己負担になるのかを調べるべきです。
がんの種類や状況によって変わりますが、調べると概ね100万円前後とのことです。
ただ、先ほど説明した『高額療養費制度』がありますので、自己負担は10万円くらいです。
もし、がん等になっても、金銭的には困らんなと思ったので解約しました。
学資保険
子どもが生まれたら学資保険。
私も以前は学資保険は非常に良い商品と思っていました。
そう思っている人は、銀行員でも非常に多いです(銀行員も加入者は多い)。
世間では、学資保険で子どもの学費を準備するのが一般的のようですね。
ところが残念。
謎のライオンYouTubeを見て、学資保険はするに値しない商品であることがわかりました。
私が加入した学資保険は、マイナス金利になる前でしたので、今の内容と比較すると良い商品でした。
大体、年利1%超の利回りでした。
うろ覚えですが、返戻率は期間18年で120%弱だったと思います。
それが今では、この程度のようですね。
貯蓄に比べればましだと思いますが、それも金利が上がれば損するケースも。
学費は学資保険ではなく、投資で準備すべきでしょう。
投資であれば、年利4%程度のリターンは実現可能です。
ちなみに私は学資保険をやめて、その分、つみたてNISAで投資をして学費を準備することにしました。
- 元 金:95万7千円
- 運用益:27万円
- 利回り:28%
投資ですので、当然マイナスになることもありますが、15年以上の期間があれば基本的に損をすることはないと思います。
株式のみではなく、債券にも運用すれば、より安心でしょう。
残りの期間や損する金額によりますが、学費に必要な時期まで10年あるのであれば、損してでも解約して投資に乗り換えた方がいいでしょう。
その際の投資の年利は4%で計算してみてや。
学資保険をした場合の運用益+解約した損失よりも、投資で運用した場合の運用益(年利4%で計算)の方がプラスであれば、Goサイン。
その時は、『金融庁 複利計算』と検索してみましょう。
積立投資をした場合の運用益ががわかりますよ。
【毎月積立金額3.3万円、年利4%、期間10年のシュミレーション】
後は、リスクが当然ありますので、自分が納得するくらいのプラス金額になるかどうかで判断しましょう。
私は幸い、学費が必要な期間まで10年くらいあったのと、解約してもプラマイゼロだったので、すぐに学資保険を解約して、つみたてNISAを始めました。
今のところ、学費が必要になるまで8年ありますので全額株式で投資していますが、残り5年くらいのタイミングで債券にも投資しようと思っています。
これは必要な時に株式が大暴落したら悲惨だからです。
必要な時に、価格が半分になる可能性があるからな。
まだ、途中ですので断定はできませんが、割と早いタイミングで学資保険をつみたてNISAに変えたのは良かったと思っています。
車両保険
以前は自動車保険に車両保険も付けていました。
車両保険は車の修理費用などを補償する保険です。
- 保険料が上がる
- 車両保険を使うと、翌年度の等級が下がる(結果保険料が上がる)
解約した理由は
- もし車が故障しても、生活は破綻しない
- 保険で修理しても、保険料が上がればあまり意味はない
- 安い車を購入すれば、修理費用も大したことない
生活が破綻するかしないかで、大体は結論がでますね。
地震保険
家を購入したら、火災保険と一緒に地震保険も。
こちらも何の考えもなく、当たり前と思って加入しました。
そもそも、地震保険って大した金額でもないので、加入している人が多いのではないでしょうか?
地震保険は単独では加入できないので、加入する場合、火災保険とセットにする必要があります。
【地震保険の補償内容】
- 地震が原因の火災
- 地震が原因の家の倒壊
- 地震が原因の津波発生により家が流された
では、実際に上記に該当した場合はどれくらいもらえるのでしょうか?
これについては、損害の状況によって変わってきます。
【もらえる保険金】
- 全損・・・・契約金額の100%
- 大半損・・・契約金額の60%
- 小半損・・・契約金額の30%
- 一部損・・・契約金額の5%
注意点としては、契約金額よりも時価の方が低ければ、契約金額ではなく時価で計算されます。
また、損害額は保険会社が判定します。
地震保険の契約金額は火災保険の50%で加入するケースが多いです(50%が上限)。
ですので、火災保険を2,000万円と仮定した場合、地震により全損の場合はMAX1,000万円の保険金がもらえるということです。
確かに地震保険は年間で1万円以下くらいと大した金額ではありませんし、日本はどこでも大地震が起こってもおかしくありません。
でもやめました。
その理由は以下の通りです。
- 住んでいる場所が日本の中では地震が少ない
- マンションなので全損の可能性が非常に低い
- 満額保険がおりたとしても、家が戻ってくるわけではない
地震保険でもらえるのは、MAXでも契約金額もしくは時価の100%です。
また家が建つほどのお金がもらえるわけではないんです。
それに、あの東日本大震災でさえ、被災した7割の人が一部損とのこと。
ですので、マンションで全損なんて可能性ほぼ0と言えます。
もし起こっても大丈夫なように、資産を増やすことが大事だと考えました。
その時は諦めます。
そんな地震がきたら日本経済は大変な状態でしょうし、保険会社が保険料を払えなくて破綻するのでは?って思います。
まあ最悪、賃貸に変更すれば生活が破綻するほどではないのかなーってぼんやり考えています。
心配事の9割は起こらないと言われていますし、実体のないことに悩んでもしょーがないかなって。
保険に加入するより大切なこと
つい多くの人が、もしもの時に備えて保険に加入しようと考えます。
みんな入っているからということで、言わば思考停止で加入しているようなものです。
ただ、保険に加入することよりも大切なことがあります。
大切なことを次の2点から考えてみましょう。
- お金について
- 予防について
お金について
保険はあくまで、生活が破綻するのを防ぐためのものです。
極端に言えば、保険は掛ける必要がなければそれが一番。
お金に余裕があればあるほど、保険に掛ける必要性が減少します。
それなのに、日本人の多くの人がしているのは保険を掛け過ぎてお金がないということです。
その保険によって生活が困ったら本末転倒やで。
- お金に余裕がある人は、保険を掛けなくていいのでますますお金が貯まる。
- お金に余裕がない人は、万が一のために保険に多く入り、ますますお金が貯まらない。
そこで必要なのは正しい知識です。
企業の広告にだまされてはいけません。
自分で情報を収集し、考え、行動しましょう。
大切なのは、思考停止で保険に加入することではなく、ちゃんと考えて資産を増やすように行動することです。
私が本やYouTubeで勉強して出した結論は
- 日本の公的保険は素晴らしい
- もし起こると生活が破綻するものだけに保険を掛ける
- それ以外は貯蓄と投資(つみたてNISA)で対応する
自分が正しいと思う行動をすることで年間50万円くらいがぎりぎりだった貯蓄が、年間100万円は楽に貯まるようになりました(要因は保険の解約だけではありませんが)。
【関連記事】
『再現性のある方法で「小金持ち」を銀行員が目指す!小金持ちになるには何をすべき?』
予防について
保険に加入していたからといって、その病気が治るわけではありません。
保険に加入するよりも大切なのは、保険が必要とならないように健康的な生活を心掛けることです。
病気にならないように、私はこのようなことを心掛けています。
- 睡眠は7時間以上(22時までには就寝)
- 食事は揚げ物や加工肉(ベーコンやソーセージ)、お菓子を食べない
- 運動は週3の筋トレと毎日8,000歩以上のウォーキング
- 酒は極力飲まない
【関連記事】
『実は共通点が多い?ダイエットと貯蓄が成功する人の5つの共通点』
この中でも特に大切なのが睡眠です。
ぜひこれだけでもしてみてはどーでしょうか?
保険を解約した後の問題点
保険を解約して約3年なりますが、今のところ全くと言っていいほど問題ありません。
ただ、解約する時は結構悩みました。
特にコロナが猛威を振るってきたときでしたので、医療保険の解約は特に悩んだものです。
コロナが落ち着いてから解約した方がいいのでは等、なかなか答えが出ないまま、結論を先送りにしていました。
ただ、最終的には未来はどうなるかなんてわからないので、今、正しいと思う選択をすることにしました。
解約したらすっきりするものです。
今のところ、家族みんなコロナになっていないので、杞憂に終わりました。
今後は生命保険も解約を検討しようと思っています。
まとめ
【今回の記事の結論】
- 保険は起こったら生活が破綻するものだけに加入する
- 我が家で加入している保険は『生命』『火災』『自動車』の3つ
- 大切なことは、保険が必要とならないように日々健康的な生活を心掛けること
私は社会人になって、保険におばちゃんに勧められるまま保険に加入しました。
今思えば、本当に不要なものにお金を使ってきたなと思います。
解約してからというもの、その資金を投資にあて、順調に資産が増えるようになりました。
ぜひみなさんは、くれぐれもムダな保険には加入しないように。
ありがとうございました。