お前は投資をしとるか?
銀行員だしさ。
初めて聞いたよ。
投資をするうえで、守るべき原則が詰まっとる。
では、解説していくで。
【今回の記事の結論】
- 若いうちから貯蓄を始めて、インデックス投資を行う
- NISAやiDeCoといった税制上の優遇税制を活用する
- 自分の投資方法を守り、長期投資を心掛ける
興味がある方は↓こちら
投資についてこんなイメージを持っていないですか?
- 難しい
- 損しそうで怖い
- 毎日動向を見ないといけない
こんなイメージから、日本では投資をする人は少数派です。
ただ、これは非常にもったいない。
なぜなら、これからは資産を増やすには投資は必須。
『【現役銀行員が解説】投資が怖い?その恐怖は投資を知らないことが理由かも』
- 銀行に預けていても利息はごくごくわずか
- インフレが加速しており、投資しないと資産が目減りする
- 年金支給額や退職金が減少傾向
今回紹介する『投資の大原則』は、投資をする上での原則を『初心者』でも『わかり易く』解説しています。
投資に少しでも興味がある方、今回の記事で少しでも興味を持った方は、ぜひ手に取ってみて下さい。
- バートン・マルキール氏は、ベストセラー『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者で、大統領経済諮問委員会委員を務めた方
- チャールズ・エリス氏も、ベストセラー『敗者のゲーム』の著者で、バンガード社外取締役を務めた方
- 二人とも投資界のレジェンド
私は両方読みまして、確かにおススメなんですが、正直内容は難しいです。
初心者にはとてもオススメできません。
しかし、投資中級者は読むことで、レベルアップ間違いなし!
投資はこれからですという方は、まずは『投資の大原則』を読んでみて下さい。
投資で成功させるための内容が詰まってますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは解説していきましょう。
目次
若いうちから貯蓄を始めて、定期的に続けること
とにかく早く貯蓄はすべきや。
投資をすることで、複利が味方する。
雪だるま式で最初は小さいが、時間が経てば経つほどでかくなるで。
複利の力がよくわかる話があります。
ウィリアムとジェームズは、現在65歳になる双子の兄弟です。
45年前、ウィリアムが20歳の時、毎年、年の初めに4,000ドルを20年間株に投資しました。
8万ドル投資した後は、配当金の再投資のみで、追加投資はしていません。
一方、ジェームズは、40歳の時から4,000ドルを25年間株に投資しました。
投資金額は10万ドルで、この後はウィリアムと同様に配当金のみの再投資で、追加投資はしていません。
投資利回りは同様とします。
この話はどちらが65歳の時に多く貯めていると思いますか?
▽答え
- ウィリアムの資産は約250万ドル
- ジェームズの資産は40万ドルに届かなかった
これが複利の力です。
ウィリアムはジェームズよりも20年早く投資を始めたことで、何と6倍以上も多く資産を保有することになりました。
複利の力は、投資のタイミングすら上回る力があります。
投資をするタイミングは大切だ。しかし、タイミングよりも、いつから投資を始めるかというほうが重要だ。(本書から引用)
投資のタイミングを考えるあまり、投資がなかなかできていない状態になっていませんか?
最高のタイミングなんてきません。
最高かどうかがわかるのは、いつだって後からです。
少しでも興味を持ったら、まずは一歩進みましょう。
【関連記事】
『【現役銀行員が解説】投資は怖い?その恐怖は投資のことを知らないだけが理由かも』
少額の積立からすれば、もし大暴落がきても痛手は少ないです。
自分が大丈夫と思える損失額を踏まえて、投資をしましょう。
税制上の優遇制度を活用する
NISAやiDeCoは知っとるか?
両方とも税金が優遇されてお得だよね。
投資で儲かった利益は約20%の税金が引かれる。
それが引かれんくなるお得な制度や。
払わんでええもんは、払わんようにせんとな。
NISAとiDeCoはご存じですか?
NISAのメリットを図解すると下記の通りです。
上記のメリットはNISAでもつみたてNISAでも同様です。
NISAとつみたてNISAの特徴
【NISA】
- 年間120万円までの投資が可能
- 非課税期間は5年間
- 購入方法は一括と積立
【つみたてNISA】
- 年間40万円までの投資が可能
- 非課税期間は20年間
- 購入方法は積立のみ
投資初心者は投資の元手が少ないことや、金額が少額から、長い期間で運用できる『つみたてNISA』がオススメです。
また、投資可能商品は金融庁がお墨付きを与えた商品しか入っていませんので、ぼったくり商品がありません。
iDeCoとは
iDeCoとは簡単に言うと、自分年金みたいなものです。
通常の年金と違うことは次の4点です。
- 自分で積立金額を決める
- 自分で運用商品を決める
- 掛け金が所得控除となる
- 運用益には非課税
正直年金だけは不安………。
こんな人は、自分の年金を増やすためにすべきでしょう。
私はアラフォーで、自分が年金をもらえるころにはもっと年金額が少なくなっていると考えていますので、満額しています(会社員で企業年金があるので月1万2千円が上限)。
掛け金が所得控除になったり、運用益は非課税といっためちゃめちゃ大きいメリットがありますが、逆にデメリットも大きいです。
【iDeCoのデメリット】
- 原則60歳まで払い戻せない
- 受け取る時に税金がかかる
- 運用成績は自己責任
運用益には非課税なのに、受け取る時は税金かかるの?って混乱しますよね。
iDeCoの仕組みは結構複雑です。
60歳以降の受け取る時までに、どうすべきかを考えましょう。
どちらか一つならどっちにすべき?
つみたてNISA、iDeCoならどれをすべきでしょう?
それはつみたてNISAを優先し、余裕があればiDeCoにも投資するです。
【つみたてNISAを優先する理由】
- いつでも解約が可能
- クレジット払いができ、ポイントが付く
- ポイントでの投資も可能
一番大きい理由は、いつでも解約が可能なこと。
私もまずはつみたてNISAを始め、その後にiDeCoをしました。
いずれにしても、早くした方がいいです。
満額出来なくても、まずはできる金額から始めてみましょう。
コストの低い『インデックス・ファンド』に投資する
インデックスは知っとるか?
インデックスファンドは、何かの指数に連動する投資信託や。
最近はアメリカ株に連動したインデックスファンドが人気やな。
手数料が圧倒的に低いことが要因やな。
投資をするなら、米国株か全世界株のインデックスファンドがオススメやで。
インデックスファンドをご存じですか?
インデックスファンドとは、何かの指数に連動した投資信託です。
例えば
- 日経平均株価
- S&P500
- 全世界株価 等
上記の指数と同じように変動する投資信託です。
もう一つ、投資信託にはアクティブファンドがあります。
ぱっと見、アクティブファンドの方が良さそうですが、成果は多くのインデックスファンドがアクティブファンドを上回っています。
この理由は、インデックスファンドのコストの低さ。
アクティブファンドの多くが、コスト分をカバーできるほどリターンを高くできていません。
私は一部アクティブファンドを保有していますが、大部分はインデックスファンドです。
投資初心者はインデックスファンドのみで充分!
最近はS&P500に連動したインデックスファンドが人気ですよ。
【関連記事】
【本書推奨銘柄】
- VTI(米国株に投資するなら)
- VXUS(米国を除く全世界に投資するなら)
参考にされてください。
年に1回、資産配分をリバランスする
ちゃんと決めた通りの資産配分になっているか確認して、決めた内容から外れているんなら戻さなアカンで。
要するに、例えば最初に株式6割、債券4割と決めて、この割合が崩れてきたら見直すってこと?
知らんうちに、株式の割合が増えてリスクが高くなったりするからな。
債券を買い増しするか、株式の一部売却する必要があるんや。
それってしないといけないの?
そうなると、〇〇ショックの時に資産の減り方に耐えれんようになる。
せやから、リバランスは大切なんやで。
投資をする上で、あなたはどうなりたいですか。
できるだけ多くお金を増やしたい!こう考えると思いますが、それはどの程度か具体的に考えてみましょう。
というのも、投資はハイリターンを望むのであれば、ハイリスクとなります。
そして、思ったよりもあなたのリスク許容度は高くありません。
資産が減ることも想像してみましょう。半分も減ると、ショックで動けなくなるはずです。
ですので、どれくらいの収益で運用したいのか考えましょう。
どのようなポートフォリオを組むかで、収益を予想することができるで。
一般的に株式と債券の割合を決める際に、債券の割合は年齢(%)にして、残りを株式にするのが良いとされています。
ただ高齢化が進んでいることから、債券の割合を年齢ー10(%)くらいでもいいと思います。
ポートフォリオを組む上で大切なのが『リバランス』です。
株式と債券の割合を50%と考えていたのに、株価が上昇すると株式の割合が増加します。
この割合を元に戻す作業がリバランスです。
リバランスをすることで、こんなメリットがあります。
- リスクをコントロールできる
- 多くの場合、リターンは増加している
- 自分のニーズや性格に合った資産配分をキープできる
実は私はリバランスをしていません。
というのも、私は株式100%で運用しています。
年齢が60歳くらいになったら、債券にも運用しようと思っています。
というのも、サラリーマンなので仕事は保守的だからです。
仕事が保守的なので、投資にはリスクを高めにしています。
ご自身のリスク許容度に合った投資をすることが肝要です。
長期投資を心がける
これがみんなできんねん。
なんたって、誰もが一分一秒でも早く金持ちになりたいからな。
長期投資が良いんだろうけど、難しいよね。
そもそも投資で短期的に金持ちになるのは博打と変わらんで。
長期投資をするにはどーしたらええかを解説するで。
誰もが、すぐにでもお金持ちになりたいものです。
私もできれば、そうなりたいです。
ただ、投資で早く金持ちは現実的ではありません。
【関連記事】
『【夢を見すぎの人は要注意】投資でサラリーマンFIREは無理?その方法はむしろ不幸せに』
と言うのも、投資はリスクとリターンは表裏一体です。
ですので、
- ローリスクローリターン
- ハイリスクハイリターン
の2つしかありません。
ローリスクハイリターンのものは詐欺で、ハイリスクローリターンはカモになっています。
そうすると、すぐに金持ちになりたいと言うことは、しこたまリスクを取る必要があるということ。
これは全くもって現実的ではありません。
では、現実的に増やす長期投資を成功させるにはどーすべきでしょうか?
- お金は若いうちから定期的に貯める
- 会社と国に資産形成を手伝ってもらう
- 不時の出費に備えて、現金を用意する
- 保険をかけているか確認する
- 分散投資をする
- クレジットカードのローンは使わない
- 短期運用の衝動を無視する
- 低コストのインデックス・ファンドを使う
- 「目新しい」商品を避ける
上記の中で、特に私が大切と思った部分を解説します。
不時の出費に備えて、現金を用意する
人生にはいろんなことが起こります。
急にお金が必要なこともあるかもしれません。
その時に、全て投資に回していると、投資資金を解約する必要が出てきます。
まだプラスであればいいですが、大損している状態で解約するのは嫌でしょう。
そのために資産の一部を現預金で保有しておきましょう。
本書では生活費の6か月分と記載があります。
ここは、どんな仕事か(自営か会社員か)、性格によっても変わります。
自分がこれくらいあれば安心と思う金額を確保しましょう。
短期投資の衝動を無視する
投資家の最大の失敗は、衝動にかられて冷静さを失うことです。
投資をすると、必ず大暴落を経験することになります。
その時は衝動を抑え、何もしないことです。
ここはめっちゃ大切です。
みんなパニックになる中、あなたもパニックになるでしょう。
その時は深呼吸。「フーーーー、ハーーーー」
投資で成績の良かった人の属性。
1位 亡くなった人
2位 運用しているのを忘れた人
せやから、暴落してもほっとくんやで。
「目新しい」商品を避ける
目新しい商品とは、オーソドックスな商品でないものです。
例えば、
- ビットコイン等の暗号資産
- ソーシャルレンディング
- レバナス
こういうものは、SNS等で流行るので手を出す人が多いですが、多くの人が大損をして終わります。
とういうのも、良いと聞いて全額ぶち込んで、自分のリスク許容度を大幅に超えるためです。
実は私も暗号資産は投資しているんですけどね(ごくわずか)。
投資をするにしても、自分の資産の5%程度までと決めましょう。
長期的なスパンで考えて、適正なリスクを取って投資をしましょう。
まとめ
【今回の記事の結論】
- 若いうちから貯蓄を始めて、インデックス投資を行う
- NISAやiDeCoといった税制上の優遇制度を活用する
- 自分の投資方法を守り、長期投資を心掛ける
いかがでしたでしょうか?
投資の原則は意外と簡単なものと思いませんでしたか?
本書の魅力を全て解説できていませんので、興味がある方は、一度手に取って読むことをオススメします。
もう40代、50代の方も今日が一番若い日なので、人生100年時代に向けて1日でも早く行動しましょう。
ありがとうございました。