銀行もなくなるしな。
ただ、これから銀行はどんどん減っていくで。
【今回の記事の結論】
- 収益環境の悪化で銀行はどんどん店舗を減らす
- デジタル化により銀行に行かなくてもよくなった
- 人口減少傾向の場所からは銀行は撤退する
今、銀行は店舗をどんどん減らしています。
これは銀行の収益悪化により、経営状況が厳しいためです。
【銀行が収益悪化している要因】
- マイナス金利の導入
- 異業種の参入
- 人口減少による資金需要の先細り
店舗を減らす方法として銀行が主に行っているのが、「店舗内店舗」という方法です。
実質店舗統合と同じで支店はなくなりますが、データとしては店舗は残っていますので通帳やキャッシュカードを変える必要はありません。
【関連記事】
『【現役銀行員が解説】銀行がしている店舗内店舗って何?メリット・デメリットは?』
特に銀行が店舗を減らしている場所が、以下の二つです。
- 同じ銀行の支店が密集している場所
- 人口の減少が顕著な田舎
老後に田舎に引っ越して悠々自適なんてことを考えている人は参考にしてください。
目次
田舎から銀行が消滅
しかも田舎だとそもそもそんなに店舗ないし。
田舎なんて不採算店舗の最たるもんや。
これから人口が伸びる余地は全くないからな。
多くの銀行が「店舗内店舗」により、どんどん店舗を減らしています。
【減らされる場所の特徴】
- 採算が悪い店舗
- 人口や事業所が右肩下がりの場所
- 同じ支店が密集している場所
田舎の店舗は上記の2つに当てはまります。
バスの路線が田舎から減るように、これから銀行もどんどん撤退していきます。
理由は稼げない場所に店舗を置くほど、銀行に余裕がなくなっているんです。
理由① 急速な時代の変化
デジタルが進んだってこと?
今は店舗にわざわざ足を運ぶ人なんて激減しとる。
10年前と比較して、来店客数は4割減って言われとる。
窓口に行かんとできんことなんて、ほとんどないんとちゃうか。
何でもネットでできるからね。
ATMもコンビニにあるし。
これからは銀行が店舗を持たないことが普通になるやろな。
来店客数の減少はコロナ禍の影響により、顕著に表れています。
銀行は公益性が高く、お客さまの都合を考えずに銀行都合で店舗をどんどん減らすのは難しいです。
しかし、時代の変化により来店客数が大幅に減少しているので、大義名分が立つわけです。
また以前は銀行の窓口でないとできないことも、今ではできるようになりました。
- 口座開設
- 住宅ローン等の借入
- 事業資金の相談
こういったことは、デジタル化が進んだことで自宅や会社にいながらできるようになりました。
銀行からすれば、店舗を残す必要がどんどん減少しています。
そして、店舗を減らす最優先は赤字店舗である『田舎の店舗』です。
私は田舎から銀行は消えると思ってます。
理由② 経費削減
その状況を打開するために、どの銀行も経費削減に一生懸命や。
日銀も経費削減を促す政策をしとるしな。
銀行の経費で大きいのは人件費や。
店舗が減れば、それだけ人はいらんくなるっちゅーことや。
銀行の経費で大きいのは圧倒的に人件費です。
店舗を削減することで
- 人件費
- 賃料もしくは固定資産税や修繕費
- 現金や書類を運ぶ手間
といったものが不要になります。
銀行の中計(3年程度の計画)には、店舗削減のことが多く出てきます。
横浜銀行では上記の通り、全店舗の2割超ですので、40カ店以上の店舗を削減する計算になります。
1カ店当たり5,000万円くらいの削減です。
銀行は今や、こうでもしないと生き残れないからですね。
【関連記事】
『【銀行が昼休み】昼休業を導入する理由や利用者が取るべき行動について、現役銀行員が解説』
田舎に住む人の対策
1つ目は田舎に引っ越さない。田舎の人は移住する。
2つ目は銀行がなくなっても困らないようにする。
銀行がなくなっても困らないようにすることは出来そうだけど。
ただ、田舎はどんでもないスピードで人口が減少するからオススメせえへんけどな。
個人の好みならええんとちゃうか。
これは田舎の人じゃなくても、そうした方がええで。
便利やし、商品性も優れとるからな。
対策1 田舎に住まない
私は田舎に住むのはオススメしません。
【田舎が抱える課題】
- 労働力不足
- 事業をする後継者不足
- 働く場所・働き方の多様性の低下
- 経済・社会の持続可能性の低下
- 少子高齢化
- インフラの悪化
わざわざこんな大変な場所で生活する必要はありません。
私は田舎暮らしだったので、田舎の不便さはよくわかります。
戻ろうなんて、1ミリも考えていません。
田舎が絶対良いと思う人以外は、一度検討してみましょう。
対策2 ネット銀行を使う
実店舗がある銀行はオススメしません。
【実店舗の銀行を勧めない理由】
- よくない商品も勧められる
- ネット銀行と比べて商品性に見劣りする
- セールスがうっとうしい
【関連記事】
『【現役銀行員が断言!】1億円貯めたければ銀行に近づくな!もしかしたらあなたはカモネギかも』
オススメは『楽天銀行』です。
【楽天銀行をオススメする理由】
- 実店舗の銀行より商品が魅力的
- セブン等で取引状況に応じてATM手数料や振込手数料が無料
- 楽天証券に無料で即入金できる
楽天銀行と全国どこにでもある郵便局の2つがあれば十分でしょう。
田舎に住む人じゃなくても、楽天銀行はオススメですよ。
まとめ
【今回の記事の結論】
- 収益悪化で銀行はどんどん店舗を減らす
- デジタル化により銀行に行かなくてもよくなった
- 人口減少傾向の場所から銀行は撤退する
【今回の記事のまとめ】
田舎から銀行が減る理由としては、
- 急速な時代の変化(デジタル化で何でもネットで完結)
- 経費削減(マイナス金利等の影響で銀行の業績は厳しい)
対策としては、
- 田舎に住まない
- ネット銀行を使う
個人の好みですので、こうしろということではありません。
住む場所については、慎重に検討しましょう。
以上です。
ありがとうございました。