どうも。4時半起きのサラリーマンこと、バンクブログです。
今回は終わりなき戦い、持ち家vs賃貸について、現役銀行員目線で解説します。
ちなみに私は持ち家です。
それも踏まえて説明したしたいと思います。
さて、あなたは持ち家派ですか賃貸派ですか?
持ち家派としては、
- 住宅ローンを払えば自分のものになる
- 老後の支払いが楽
- 家賃はムダ
賃貸派としては、
- 何かあったら引っ越しできる
- 所有も賃貸も支払総額はさほど変わらない
- 人口が減少していくので、不動産価格は下がっていく
こういった主張があるでしょう。
私は自分は持ち家ですが、題名の通り賃貸が良いと思っています。
ただ自分が家を買ったことを後悔しているかというと、そうではありません。
それは運がいいことに、購入した金額よりも高く売れるからです。
今後どうなるかはわからないですけどね。
あくまで現状でということです。
なぜ自分自身が持ち家なのに、家を買わないほうが良いのか。
その理由について解説します。
家を買おうか悩んでいる人は必見です。
ぜひ最後までご覧ください。
・家を買おうか悩んでいる人
【関連記事】
『【現役銀行員が解説】住宅ローン金利って結局変動と固定どっちがお得?2021年最新版!』
目次
理由① 大部分の家は死産
家の99%は死産です。
資産ではありません。
わかり易く言うと負債です。
これは金持ち父さん貧乏父さんを読んだことのある人なら、よくわかると思います。
- 資産とは自分のお金を増やすもの
- 負債とは自分のお金を減らすもの
家を買っても、自分のお金は増えません。
増える方法は買った時よりも高く売れた場合。
もしくは不動産を1棟購入し、その1室を自宅として使用し、残りは賃貸にする場合です。
家は負債なんです。
自宅を買うと、取得税、固定資産税、火災保険、地震保険、修繕費等がかかります。
住宅ローンを組めば金利まで。
そうです。家を買うと、お金はあなたの財布からどんどん出ていきます。
ですので買っていいのは、死産ではなく資産にできる人。
要は家を買うことで儲かる人です。
さて、それができるかいうとまあ無理ゲーでしょう。
多くの人は買った時点で、買った金額よりも家の価格は低いです。
当然ながら不動産会社の利益等が乗るからです。
もし買った金額よりも上がるような不動産であれば、お金持ちのところに情報は行きます。
銀行員をしていると、「お金持ちはどんどん金が増えるなー」ってよく感じます。
これは情報が集まるからです。
なので基本的には家は買うべきではありません。
それと、もしまだ金持ち父さん貧乏父さんを読んだことのない人は一読を。
私が初めて読んだ時は、雷に打たれたような衝撃でした。
リンクを貼っておきます。
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理由② 今の安定は将来約束されていない
社会人の大部分の人が会社員です。
会社員をしていると、今の安定はずっと続くと思いがちです。
しかし今回のコロナで感じた人も多いと思います。
コロナによって、今までは全く不安のない会社もたった1年で危機的状況におちいることが。
航空会社、鉄道会社、旅行会社、飲食店。
そしてディズニーランドやUSJ等。
こういった今まで安泰だった企業ですら、危機を迎えるんです。
コロナだけではありません。
これから世界は加速度的に変化していきます。
あなたの会社が10年後に残る保証なんて、どこにもありません。
しかし持ち家の人が取っている行動は、30年以上の超長期の住宅ローンを組むことです。
今は50年といった期間の住宅ローンもあります。
半世紀のローンなんて、もはや正気の沙汰とは思えません。
そしてそのローンの組み方も、払えるぎりぎりまで組んでいます。
住宅ローンを返済する期間中に、何かあったら払えなくなる金額をです。
最初に説明したように、それでも買った金額よりも高く売れるならいいですよ。
もしくはせめて住宅ローンよりも高く売れるなら。
これが払えなくなって、住宅ローンよりも大幅に低い金額でしか売れなければ………。
あなたはどうしますか?
そんなばくちのような選択肢が良いと思いますか?
私が持ち家を反対するのは、それが危険だと思っているからです。
それでも購入したい人は、自己資金をある程度入れましょう。
私は2割程度入れました。
せめて住宅ローンよりも高く売れるように。
理由③ 夫婦仲がどうなるかわからない
家を買う人に質問です。
- 奥さまを今大切にしていますか?
- 一生大切にできますか?
家を買うことと何が関係あるんだ!と思うでしょう。
でもこれは大いに関係があります。
家を買うときは家族構成を踏まえて買います。
- 子ども何人作る予定だからこの間取り
- 学校はここがいいからこの住所から探そう
とかです。
しかし離婚により広い家が不要になったら?
もう一度聞きます。
- 奥さまを今大切にしていますか?
- 一生大切にできますか?
これがNoなら買うべきではないでしょう。
今は3組に1組が離婚をしています。
これからもっと増えると私は思います。
これは個人の価値観の変化からです。
熟年離婚も増えてきていますからね。
【関連記事】
『人生の充実度に夫婦関係は超重要】夫婦仲が悪いと全くお金は貯まらないーー3つの危険性と3つの改善方法』
あなたは離婚しないと言い切れますか?
あなたが思っていても、パートナーはそう思っていないかもしれません。
奥さまを大切にしないと大変なことになりますよ。
仕事や友人なんかよりも、大切にすべきはパートナーです。
ただそうは言っても、金の切れ目が縁の切れ目。
お金も稼ぎましょうね。
理由④ 市場の動向は誰にもわからない
家を買うとリスクにさらされます。
市場という意味合いで言うとこの2つがあります。
- 不動産の下落リスク
- 金利上昇リスク
市場がどうなるかなんて誰にもわかりません。
買った金額よりも高く売れる不動産を買えたとしても、将来はわかりません。
日本は人口減少していますので、普通に考えて不動産価格は減少していくでしょう。
需要が減少するためです。
金利上昇リスクもあります。
多くの人は住宅ローンを組んで家を買います。
今はあり得ないくらい金利は低いです。
こんな金利水準になったのはマイナス金利の影響です。
ですので、2016年1月と最近のことなんです。
今、住宅ローンを組む人は、この金利水準が当たり前と思っています。
しかしこれが続くなんてことはわかりません。
もし1%金利が上昇しても、あなたの支払いは大丈夫ですか?
家を購入する人は、意外とこういったリスクを忘れがちです。
ずっと今の状態が続くなんてことの方が稀です。
金利なんてここ10数年だけでも相当動いています。
その3倍もの期間を組んで大丈夫と言えますか?
まとめ
自由を目指すなら家は買うなについて解説しました。
理由① 大部分の家は死産
家はあなたの財布からお金を取っていくものです
理由② 今の安定は将来約束されていない
今の給料は約束されたものではありません
理由③ 奥さまを一生大切にすると約束できますか?
離婚すると広い家は不要になります
理由④ 市場の動向は誰にもわからない
今の金利はめちゃめちゃ低いです
家を買うと言うことは様々なリスクを背負うということです。
私は挙げた理由から、自由とは程遠い気がします。
銀行員をしていて思うことは、多くの人がぎりぎりいっぱいまで住宅ローンを組むことです。
お客さまからよく受ける質問が
「どれくらいの金額まで組めますか?」
この質問をする時点で、その人はだいぶ危ないです。
借入とは返せることが前提です。
それを自分で説明できない時点で借りてはいけません。
今回の話を聞いて、あなたはどうしますか?
それでも家が欲しいでしょうか?
私は持ち家です。
しかし、もし今賃貸だったら買うことはないでしょう。
私は今のところ運が良かっただけです。
まあどうするかは、個人の自由ですけどね。
以上です。
ありがとうございました。